Tuesday, September 25, 2018 10:43 AM

米朝首脳再会談、最終調整 文氏、正恩氏伝言を説明

 トランプ大統領は24日、ニューヨークで韓国の文在寅大統領と会談し、6月に続く米朝首脳の再会談について「日時と開催地を詰めている。近いうちに発表する」と記者団に述べた。場所は前回のシンガポール以外になるとの見通しを示し、再会談へ最終調整に入っていることを明らかにした。韓国大統領府関係者によると、文氏は金正恩朝鮮労働党委員長のメッセージを伝え、朝鮮戦争の終戦宣言問題などで意見交換した。

 トランプ氏は金氏が望む再会談の開催をてこに、膠着している非核化交渉で前進を図る狙いがある。北朝鮮は米国が「相応の措置」を取れば核施設の廃棄に応じる用意があると表明しており、再会談では金氏が求める朝鮮戦争の終戦宣言に応じる可能性もある。米政府は非核化措置の進展が前提との立場を堅持。核・ミサイル施設への査察受け入れや行程表の提出などと抱き合わせた一括合意もありそうだ。

 金氏のメッセージの中身は不明だが、トランプ氏は歓迎の意向を表明。ポンペオ米国務長官は24日、米朝首脳再会談の準備のため、年内の平壌訪問に意欲を示した。国連総会に出席する北朝鮮の李容浩外相に会談を要請しており、信頼醸成を図れるかも焦点になっている。(共同)