Wednesday, September 26, 2018 10:40 AM

核戦争防いだ軍人に貢献賞 生命保護の米非営利団体

 生命保護に関する研究を支援している米非営利団体「生命の未来協会」は25日、人類に貢献する勇気ある行為をたたえる「生命の未来賞」を、核戦争を防ぎ「世界を救った」とも称されたソ連軍の元中佐スタニスラフ・ペトロフ氏=昨年5月に77歳で死去=に授与した。

 ニューヨークで25日開かれた授賞式で表彰盾をペトロフ氏の代わりに受け取った娘エレナさん(52)は「父は何もほしがろうとせず、穏やかな人で大した野心もなかった。賞をもらい感動している」と喜びを語った。

 ペトロフ氏は米軍の核攻撃への警戒が任務だった1983年9月、計5発のミサイル警報を確認したが、衛星監視システムの誤作動の可能性があると判断し、上官に報告しなかった。実際にミサイルは発射されておらず、「報復攻撃」は回避されたが、軍紀違反に問われ、冷遇された。(共同)