Wednesday, September 26, 2018 10:41 AM

がん診断の新会社設立 コニカミノルタ、医療注力

 コニカミノルタは26日、遺伝子分析によるがん診断などの医療事業を手掛ける新会社を設立したと発表した。写真フィルムで培った画像解析の技術を生かし、患者の治療に役立てる。複合機などの既存事業だけでなく医療事業へも力を注ぎ、2021年度までに関連事業で1000億円の売り上げを目指す。

 新会社名は「コニカミノルタプレシジョンメディシンジャパン」。10月から国内の製薬会社や病院向けにサービスを始める。分子や遺伝子の診断で、副作用を抑えた治療や、新薬の開発が簡単になるほか、早期発見が可能になる。東京都内で記者発表したコニカミノルタの山名昌衛社長は「(診断技術は)中期的に最優先の新規事業。当社の核として進めていく」と強調した。

 コニカミノルタは17年10月、がんの遺伝子診断を手掛ける米アンブリー・ジェネティクスを産業革新機構と共同で買収。創薬支援を行う米企業のインビクロも傘下にし、米国でも同様の事業を強化している。(共同)