Wednesday, September 26, 2018 10:43 AM

中国、11月に関税引き下げ 貿易摩擦の負担軽減狙う

 中国政府は26日、一部の輸入品の関税を11月1日から引き下げることを決めた。減税により、米中貿易摩擦で打撃を受けている製造業や、消費者の負担を減らす。対外開放の姿勢を示す狙いもある。

 機械設備、紡織品、建材など1585品目の税率を引き下げる。関税引き下げによる今年の企業や消費者の負担軽減額は計600億元(約9900億円)に上るとしている。中国政府は7月にも自動車などの関税を引き下げた。関税全体の水準は7.5%と、昨年の9.8%から低下するという。

 政府は「企業のコスト引き下げと大衆消費のニーズに応える」と説明。米国との追加関税措置の応酬が国内製造業にコスト増をもたらす中、企業が米国以外の国から設備などを輸入する際の税負担軽減を図る。(共同)