Thursday, September 27, 2018 10:47 AM

こうのとり宇宙基地に到着 初の回収実験に挑戦

 宇宙飛行士の生活用品や実験器具、超小型衛星などを積んだ日本の無人補給機「こうのとり」7号機が27日夜、高度約400キロの国際宇宙ステーションに到着した。ドッキングして物資を届けた後は、カプセルに入れた科学実験試料をステーションから持ち帰る初の回収実験に挑む計画だ。

 補給機は23日に鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Bロケットで打ち上げられ、4日かけて高度を上げながらステーションに接近した。約6トンの物資にはステーションに取り付ける電池も含まれている。

 回収実験は10〜11月に予定。不要品を積んだ補給機がステーションから離脱して大気圏に突入する際に、耐熱機構を備えたカプセルを放出して南鳥島付近の太平洋に落下させる。カプセルにはステーションで成長させたタンパク質結晶を入れる。日本が独自にステーションから物を持ち帰る技術の確立につながると期待されている。(共同)