Thursday, September 27, 2018 10:48 AM

B52が南シナ海飛行 対中けん制、東シナ海も

 米空軍が今週に入り、核兵器搭載可能なB52戦略爆撃機を中国が軍事拠点化を進める南シナ海や、日中が沖縄県・尖閣諸島を巡り対立する東シナ海の上空で飛行させたことが26日、分かった。国防総省が明らかにした。海洋進出を活発化させる中国をけん制する狙いがあるとみられる。

 CNNテレビによると、B52が東シナ海上空を飛行したのは25日。航空自衛隊の戦闘機の先導で尖閣諸島付近や、中国が東シナ海の領空の外側に設定した防空識別圏内を飛行したという。

 通商問題を巡って米中関係が悪化する中、中国はロシアとの武器取引に絡む対中制裁や台湾への武器売却など強硬策を打ち出す米国に強く反発。国防総省は「地域の同盟国などと連携を深めるための通常任務だ」と説明しているが、中国は領土問題では一切譲歩しない姿勢を示しており、両国関係が一段と冷却化する恐れもある。(共同)