Thursday, September 27, 2018 10:49 AM

譲歩迫られるシナリオも トランプ氏、攻勢の可能性

 日米が2国間の新通商交渉入りで合意した。日本は農業分野で米離脱後の環太平洋連携協定(TPP)の自由化水準を死守する構えだが、11月に中間選挙を迎えるトランプ政権の攻勢に、譲歩を迫られる可能性は捨てきれない。当面は発動が回避される自動車への追加関税についても流動的だ。今後のシナリオを探った。

 日本にとって最悪のシナリオは、一方的な譲歩を米国に迫られて受け入れざるを得ないケースだ。その場合、農業分野で日本が最大限度と訴えているTPP水準をさらに超える関税引き下げを求められる防戦一方の展開も予想される。

 自動車分野でも日本が米国での現地生産を一層増やすか、対米輸出を抑えるなどして米国の対日貿易赤字削減への貢献を求められそうだ。再び追加関税発動をちらつかされる懸念もくすぶる。(共同)