Friday, September 28, 2018 11:28 AM

準備徹底の女子が成果 男子は課題、巻き返すか

 バクーで行われた柔道の世界選手権は27日に終了し、日本は男女14階級で7個の金メダルを獲得した。女子は5、男子は2と差が開いたが、全日本柔道連盟の金野潤強化委員長は「課題も収穫もあった」と冷静に受け止め、気を引き締めた。

 史上初めて出場選手全員が表彰台に立った女子は、「準備力」をテーマに掲げた増地克之監督の方針が浸透。技による決着を促す新ルールに対応するため、立ち技で一本を奪う筋力と寝技の強化を図ってきた成果が実った。「選手たちは緻密に闘った。まだまだ発展途上だが継続していきたい」と手応えを深めた。

 一方、昨年4階級制覇の男子は海外勢の反撃を受けた。ただリオデジャネイロ五輪2年前の2014年大会も金メダルは2個。そこから五輪では7階級制以降で初の全階級メダルを達成した。井上康生監督は「努力を一つ一つ積み上げた」と振り返り、「今回も課題を受け止め、次につなげる」と巻き返しを期した。(共同)