Friday, September 28, 2018 11:29 AM

米最高裁人事、採決強行も 性的暴行疑惑で攻防激化

 トランプ大統領が連邦最高裁判事に指名し、性的暴行疑惑が浮上したブレット・カバノー氏(53)について、与党共和党は28日にも上院司法委員会で人事承認の採決を強行する見込みだ。米メディアが伝えた。野党民主党は相次ぐ疑惑にもかかわらず人事承認を急ぐ共和党の議会運営に反発し、与野党の攻防が激化している。

 トランプ氏は、27日の公聴会で暴行疑惑を否定したカバノー氏を支持する考えを表明。共和党の議会指導部は委員会採決を経て、速やかに本会議での承認に持ち込む構えだ。保守派のカバノー氏の就任で司法判断の右傾化を懸念する民主党はカバノー氏の就任の阻止を狙っている。

 上院司法委の構成は共和党が委員長を含め11人、民主党が10人と拮抗。民主党は全員反対が確実視され、共和党から1人でも反対議員が出れば否決される計算だ。トランプ氏に批判的な共和党のフレーク委員の動向が注目されている。(共同)