Friday, September 28, 2018 11:31 AM

スバル、新たな不正報告 ブレーキやメーター検査

 SUBARU(スバル)は28日、検査不正に関する最終的な報告書を国土交通省に提出し、発表した。ブレーキの力やスピードメーターの誤差などの項目で不正が新たに判明し、数値の捏造を示す証言もあった。燃費・排ガスを巡る問題では対象車が6月公表の1551台から1869台に増え、測定データの改ざんが遅くとも1990年代前半から行われていた可能性が高いとした。

 調査した弁護士チームは、設備投資が抑制される一方で検査員の業務が過剰になり、しわ寄せを受けていたと分析。現場の規範意識が著しく鈍く、経営陣の管理も不十分だったと結論付けた。

 ただ、新たな不正に関係する台数は把握できず、実態は解明しきれなかった。東京都内で記者会見した中村知美社長は謝罪し「(責任を)重く受け止め、再発防止策を徹底する」と述べた。リコール(無料の回収・修理)は「国交省と相談した上で判断したい」と話すにとどめた。(共同)