Friday, September 28, 2018 11:32 AM

性的暴行は事実と女性証言 米判事人事巡り対立激化

 トランプ大統領が連邦最高裁判事に指名したブレット・カバノー氏(53)の人事を審議する上院司法委員会の公聴会で、大学教授クリスティン・ブラジー・フォードさん(51)が27日、カバノー氏から性的暴行を受けたのは「100パーセント」事実だと証言した。一方、カバノー氏は「私は無実だ」と全面否定し「脅されて指名を辞退する考えはない」と強調した。

 米メディアによると、与党共和党は28日にも上院司法委員会で人事承認の採決を強行する見込み。野党民主党は相次ぐ疑惑にもかかわらず人事承認を急ぐ共和党の議会運営に反発し、与野党の攻防が激化している。

 最高裁判事は米政権にとって最重要人事の一つ。トランプ氏はカバノー氏の証言を「力強く、正直だ」と評価。しかし、カバノー氏にはフォードさんを含む女性3人が実名で性的暴行の被害を訴えており、不適格との世論が強まっている。(共同)