Friday, October 05, 2018 11:01 AM

スルガに一部業務停止命令 金融庁、不正融資で6カ月

 金融庁は5日、シェアハウス向け融資などで組織的な不正が横行していたスルガ銀行に、投資用不動産向けの融資と一部の住宅ローンの新規受け付けを今月12日から6カ月間停止するよう命令した。多数の行員が審査書類の改ざんなどの行為に関与し、経営陣も不正を見抜けなかったことを問題視し、法令順守や経営管理体制に重大な欠陥があると判断した。

 経営責任の明確化や顧客本位体制の確立などを求める業務改善命令も出し、改善計画を11月末までに提出するよう命じた。全行員に融資業務などに関する研修を実施することも求めた。

 国内の銀行への一部業務停止命令は、系列の信販会社による反社会的勢力への融資を放置していたとして、2013年に、みずほ銀行に出して以来となる。(共同)