Tuesday, October 09, 2018 12:04 PM

「寧辺」「終戦」で攻防 米朝、首脳会談へ交渉加速

 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と会談したポンペオ米国務長官は9日までに、訪朝と一連の日中韓歴訪を終えた。米朝は会談を「生産的」といずれも評価し、今後の交渉は北朝鮮が寧辺の核施設廃棄、米国は朝鮮戦争(1950〜53年)の終戦宣言を主なカードに譲歩を引き出す攻防となりそうだ。首脳再会談に向けた交渉も加速させる。

 北朝鮮は米側が「相応の措置」を取れば、核兵器の原料となるプルトニウムや高濃縮ウランを生産してきた寧辺の核施設を廃棄すると表明している。7日には、正恩氏が豊渓里の核実験場の廃棄を確認する査察官を受け入れると伝え、ポンペオ氏に譲歩を迫った。(共同)