Wednesday, October 10, 2018 10:09 AM

生活直撃、懸念拡大 トランプ支持者「大歓迎」

 トランプ政権が中国製の日用品に高額の追加関税を課し米中貿易摩擦が激化する中、米国の消費者には生活費高騰の懸念が広がっている。「必需品が値上がりしたら生きていけない」。頭を抱える中国向け輸出業者や低所得者層。一方、これを尻目にトランプ政権支持者は「中国を苦しめろ。貿易戦争は大歓迎だ」と意気軒高だ。

 文房具、食器からディズニーのキャラクターグッズまで、棚に並ぶ商品の大半が中国製で、値札の多くは1ドル(約113円)。産業の少ない地方や低所得者層が住む地域に集まる1ドルショップは食品もそろえ、過疎地のライフラインだ。

 白人が9割を超え、全米で最も白人比率が高い東部メーン州。最大都市ポートランド郊外では金属工場で働くベトナム出身の移民サン・チャウさん(47)が「今でも生活はぎりぎりなのに…」と嘆く。週給120ドルの薄給を削ってカンボジアに住む家族に毎月送金。「安い1ドルショップか(小売り最大手の)ウォルマートでしか買い物できない」(共同)