Wednesday, October 10, 2018 10:10 AM

蔡総統、中国を強く批判 台湾双十節、日本人最多

 台湾は10日、「中華民国建国107年」を記念する双十節(建国記念日)祝賀式典を行った。蔡英文総統は演説で中国について「一方的に(台湾への)威嚇や外交圧力を強めた」と強く批判した上で「われわれは対立をエスカレートさせることはなく、圧力にも屈しない」と述べた。就任以来過去2回の双十節で触れた中国への対話呼び掛けはなかった。

 日本からは国会議員26人を含め約250人が式典に参加、外国招待客の約6割を占め最多だった。日本については価値観を共有し友好が深まっているとの認識を示した。

 2016年5月に中国と関係の良い国民党から独立志向の民主進歩党(民進党)に政権交代してから3度目の双十節。中国は中台が不可分の領土とする「一つの中国」原則やそれに基づく「1992年合意」を認めない姿勢に不信感を強めている。中国の外交攻勢により、蔡政権下で台湾と断交した国は5カ国に上った。(共同)