Wednesday, October 17, 2018 10:27 AM

中国側が法王に初訪問要請 国交樹立進展の可能性も

 バチカンでの世界司教会議に中国から初参加した司教2人が法王フランシスコに中国訪問を要請したことが分かった。イタリア司教協議会の機関紙アベニーレが17日までに報じた。バチカンと中国に国交はないが、法王による初訪中が実現すれば、国交樹立に向けた動きが進展する可能性がある。

 両国は長年対立してきた中国での司教任命権を巡る問題で9月に暫定合意し、歩み寄りの動きを見せていた。中国の司教は同紙に「われわれは法王を待っている」と述べた。

 ただバチカンと外交関係を持つ台湾は、中国がバチカンとの国交を樹立し、台湾との断交をバチカンに迫ることを警戒。ローマ法王庁(バチカン)も中国との暫定合意を「政治的なものではない」と強調している。(共同)