Thursday, October 18, 2018 9:59 AM

米、郵便条約から脱退方針 中国有利で不公平と反発

 トランプ政権は17日、国際郵便のルールを定める万国郵便条約から脱退する方針を発表した。中国企業などが小型郵便を極めて安価に米国に配送できる現行制度は「不公平」と反発、大量配送によって米国の郵便業者や小売業者が不当な負担を強いられていると訴えた。

 今後、条約の見直しを求めて1年かけて国連機関の万国郵便連合(本部スイス)などと再交渉し、合意に至らなければ正式に脱退する。「米国第一主義」を掲げるトランプ政権はイラン核合意やパリ協定など国際枠組みからの離脱を強行し続けている。

 中国外務省の陸慷報道局長は18日、「米国の考えで決めたことであり、中国のことを持ち出す必要はないはずだ」と批判し、脱退表明は「遺憾だ」と述べた。(共同)