Wednesday, June 22, 2016 6:01 PM

歌麿版画、9000万円で落札 史上最高値、パリ

 日本を中心とした東洋の美術品の競売が22日までにパリで行われ、江戸時代の浮世絵師、喜多川歌麿(1753〜1806年)の版画「深く忍恋」が74万5800ユーロ(約8800万円)で落札された。フランスのメディアは、日本版画の落札額として史上最高値と報じた。

 フィガロ紙によると、落札したのは、国際的な収集事業を手掛ける米ガゴシアン・ギャラリー。版画はきせるを手に持つ女性の肖像で、専門家は「保存状態が良く、めったに市場に出ない貴重品だ」と高く評価した。

 19世紀に絹産業で財をなし、有数の収集家として知られたポルティエ家所蔵の版画や陶器など90点が21日、競売大手ボーサン・ルフェーブルとクリスティーズの共催で競売に掛けられた。(共同)