Friday, October 19, 2018 10:08 AM

ブータン新政権発足へ 協同党、下院選で初勝利

 心の豊かさを追求し「幸せの国」と呼ばれるヒマラヤの王国ブータンで18日、国民議会(下院、47議席)総選挙があり、選挙管理委員会は19日、協同党が30議席を獲得し勝利したと発表した。協同党が政権を担うのは初めて。首相となる見通しのロテ・ツェリン党首は18日、共同通信のインタビューに応じ、日本との結び付きを「より緊密にしたい」と表明した。

 総選挙は王政から立憲君主制への総仕上げだった2008年以来3回目。予備選の上位2党が本選に進む仕組みで、与党国民民主党は9月の予備選で敗退。協同党と本選を争った調和党は17議席だった。有権者は43万8000人余りで投票率は約71.5%。08年は調和党が勝っており、選挙のたびに政権が交代している。

 選管によると、協同党が党内で首相や閣僚を調整、国王の承認を得て、新政権が発足する。(共同)