Monday, October 22, 2018 10:09 AM

フィアットの部品部門買収 8000億円でカルソニック

 カルソニックカンセイ(さいたま市)は22日、欧州自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)から自動車部品部門を62億ユーロ(約8060億円)で買収すると発表した。事業の統合により売上高は約2兆円となり、業界トップ10に迫る規模となる。

 自動車部品業界では、自動運転など次世代技術を巡る競争が世界的に激化しており、大手同士で手を結ぶことで生き残りを目指す。カルソニックの親会社、CKホールディングスが、イタリアのミラノに本社があるマニエッティ・マレリを買収。2019年前半に手続きを完了する予定。CKホールディングスは買収後に社名をマニエッティ・マレリCKホールディングスに変更する。

 カルソニックは日産自動車の子会社だったが、17年に米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)の傘下に入った。18年3月期の連結売上高は9986億円。(共同)