Monday, October 22, 2018 10:12 AM

中国とASEANが初演習 南シナ海の安定強調

 中国と東南アジア諸国連合(ASEAN)による初の共同海洋演習が22日、広東省湛江で始まった。28日まで。中国には、ASEANの一部の国と領有権問題を抱える南シナ海の情勢が安定していることを強調する狙いがある。

 中国メディアによると、軍港で開かれた演習開幕式で中国軍南部戦区の袁誉柏司令官は「相互信頼を増進する重要な演習で、ASEANが(加盟国以外の)1カ国と実施する初の共同演習だ」と述べた。ASEANと来年、共同演習を実施する予定の米国を念頭に、ASEANとの協調関係をアピールした形だ。

 演習は湛江の陸上と近海で実施。海上で不慮の遭遇をした場合の行動基準となる海上衝突回避規範(CUES)の運用や合同捜索・救助などの訓練をする。中国と南シナ海で領有権を争うベトナムやフィリピンを含む各国海軍艦船が21日までに湛江の軍港に到着した。(共同)