Tuesday, October 23, 2018 10:47 AM

INF条約「まだ希望」 国連総長、各国からは懸念

 トランプ政権が旧ソ連との中距離核戦力(INF)廃棄条約を破棄する方針を表明したことについて、国連のハク事務総長副報道官は22日の定例記者会見で「グテレス事務総長はまだ、米国とロシアが見解の相違を乗り越えられるよう希望を持っている」と述べた。

 国連総会第1委員会(軍縮)では22日、核兵器を巡る議論があり、多くの国が米国の方針に懸念を示した。核兵器禁止条約を推進するオーストリアは「米国の発表を聞いて心配している。新たな軍拡競争につながるかもしれない」と訴えた。

 フランスは、INF廃棄条約は欧州の安全保障に欠かせない柱だとして、一方的措置に走らないよう米ロ双方に要請。英国は米国同様、条約を順守しなかったのはロシアの方だと非難した。(共同)