Tuesday, October 23, 2018 10:48 AM

越書記長、国家主席を兼務 異例人事、対日友好は維持

 ベトナム国会は23日、同国最高指導者のグエン・フー・チョン共産党書記長(74)が憲法上の元首である国家主席を兼務する人事を決定した。9月に当時の国家主席、チャン・ダイ・クアン氏が死去したのを受けた措置。

 党書記長と国家主席、政府トップの首相らによる集団指導体制が慣例のベトナムで、書記長と国家主席の兼務は極めて異例。チョン氏への権力集中が進みそうだ。経済発展を重視し、日本との友好関係強化を進める基本政策は変わらないとみられる。

 チョン氏の兼務は党中央委員会が今月3日の総会で内定していた。安全保障を含む国家の重要施策を統括する書記長、内政や経済運営の中核となる首相に比べ、国家主席は法律の公布や叙勲の決定など儀礼的な職務が多いとされる。(共同)