Friday, October 26, 2018 10:10 AM

ブラジル、左右候補が激突 28日に大統領選決選投票

 ブラジルで28日、現職テメル氏の任期満了に伴う大統領選の決選投票が実施される。過激な発言で「ブラジルのトランプ」と呼ばれる右翼ジャイル・ボルソナロ下院議員(63)と、左派フェルナンド・アダジ元教育相(55)の一騎打ち。最新の世論調査の一つでは、ボルソナロ氏が10ポイント以上の差をつけている。

 トランプ大統領に倣い、地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」からの離脱を主張していたボルソナロ氏は25日、公約を撤回し「協定にとどまる」と記者団に述べた。内外の批判を受け、方針転換したとみられる。

 争点は汚職撲滅や治安改善など。元軍人のボルソナロ氏は女性や同性愛者らへの数々の差別的発言で知られるが、これまで汚職疑惑とは無縁で、犯罪抑止に軍の活用や市民の銃所持を訴えるなどの強硬な姿勢が有権者の期待を集めている。(共同)