Monday, October 29, 2018 10:01 AM

外交刷新、新興国と距離も 次期大統領ボルソナロ氏

 ブラジルの大統領選で当選した右翼ボルソナロ下院議員(63)は28日夜、勝利宣言で「ブラジルの外交をイデオロギーから解放する」と政策刷新に言及した。側近は共に新興5カ国(BRICS)を構成するロシアや中国が民主的ではないと指摘、日本や欧米各国との関係強化を念頭にBRICSと距離を置く可能性を示唆している。

 BRICSはブラジルで左派労働党のルラ政権が誕生した2003年ごろから、同国など経済発展が著しい新興4カ国(後に南アフリカが加わり5カ国に)を指す言葉として使われ始めた。現在は首脳会議が毎年開かれており、来年の開催地はブラジルの予定だ。

 しかしボルソナロ氏の政策顧問チームの一人は「経済的にも政治的にも大きな存在である中国とロシアは、民主国家ではない。米国の対抗軸とも見なされるBRICSに、政権が重きを置くことはないだろう」と話す。(共同)