Wednesday, October 31, 2018 10:45 AM

「大統領は憎悪広げるな」 ユダヤ人社会、深まる分断

 トランプ政権で深まる米国の分断は、結束が固いユダヤ人社会にも影を落としていた。トランプ大統領が30日、銃撃事件が起きたペンシルベニア州ピッツバーグのシナゴーグ(ユダヤ教会堂)で犠牲者を追悼した。「憎悪をまき散らすな」「ユダヤ人の味方だ」。中間選挙が迫る中、住民の大統領への評価は真っ二つに割れていた。

 「ユダヤ人は皆死ね」。土曜の安息日の礼拝が行われていた27日午前、AR15型ライフル銃を持ったロバート・バウアーズ容疑者(46)はシナゴーグに押し入って、こう叫び、約20分にわたり銃撃を続けた。

 犠牲者が11人に上る「ユダヤ人社会を標的にした米国史上最悪規模の事件」(米ユダヤ人団体)となり、捜査当局は憎悪犯罪(ヘイトクライム)として捜査を進める。(共同)