Thursday, November 01, 2018 11:00 AM

スー・チー氏、日本シフト 欧米は批判、中国に警戒感

 ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相(73)が、日本重視の姿勢を鮮明にし始めた。イスラム教徒の少数民族ロヒンギャ迫害問題への対応を巡り、欧米から批判を浴びて窮地に陥るスー・チー氏だが、中国依存を強めることには警戒感がある。欧米と一線を画して支援を続ける日本から投資を呼び込み、バランスを取る狙いがありそうだ。

 「ミャンマーと日本の間には多くの絆があります」。10月上旬、東京での「日本・メコン地域諸国首脳会議」に出席するため来日したスー・チー氏は、日本貿易振興機構(ジェトロ)主催のセミナーで講演。日本は「友人」と繰り返し、投資を呼び掛けた。

 ジェトロによると、スー・チー氏が経済関連のセミナーで講演するのは極めて珍しいという。(共同)