Thursday, November 01, 2018 11:04 AM

トヨタ、東京で系列廃止 月額制の車貸し出し開始

 トヨタ自動車は1日、東京で「カローラ店」「トヨタ店」など四つある販売系列を廃止して一本化すると発表した。既に表明している全販売店で全車種を扱う方針から一段と踏み込む。看板も「トヨタ」ブランドに統一、2019年4月から順次実施する。東京以外では22〜25年ごろまでに全店で全車を併売する。東京以外での系列廃止は「現時点で考えていない」(佐藤康彦専務役員)としている。

 月額制で車を貸し出すサービス「KINTO(キント)」を東京で19年初めから日本車メーカーとして初めて本格的に導入することも公表した。毎月一定の利用料を支払えば、用途や気分に応じ複数の車を自由に乗り換えられる。高級車ブランド「レクサス」などで展開し、全国に広げる。国内の新車市場は縮小しており、販売戦略を抜本的に転換する。

 月単位などで定額料金を払い、期間中に自由に利用できるサービスは「サブスクリプション」モデルと呼ばれ拡大している。中古車販売大手IDOMはドイツの高級車ブランド「BMW」などの新車を月額約8万円から貸し出すサービスを展開している。(共同)