Thursday, November 01, 2018 11:06 AM

政府、辺野古で工事再開 年内の土砂投入目指す

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設を巡り、政府は1日、辺野古沿岸部で埋め立てに向けた関連工事を再開した。年内に土砂投入し、埋め立てを本格化させる方針。県が反対する辺野古移設が約2カ月ぶりに動きだした。石井啓一国土交通相の決定で、10月31日に県の埋め立て承認撤回の効力が一時停止したことを受けた措置。

 辺野古移設反対を掲げ9月の知事選で初当選した玉城デニー知事はコメントで「安倍晋三首相との対話を求めていたにもかかわらず工事を再開されたことは極めて残念だ」と述べ、政府の強硬姿勢に反発。「政府に、工事を強行することなく、対話で解決策を導く民主主義の姿勢を粘り強く求めたい」として安倍首相に早期の面会を求めた。謝花喜一郎副知事によると、首相官邸に改めて面会実現を要請する。

 菅義偉官房長官は1日の記者会見で「双方の日程が合えばお会いしたい」と語り、首相は既に会っているとし、菅氏が対応するとした。(共同)