Friday, November 02, 2018 9:53 AM

「橋渡し」日本の道険しく 米と非核保有国、溝深まる

 国連総会第1委員会(軍縮)で1日、米国は日本が主導した核兵器廃絶決議案への支持を見送った。一方、核兵器禁止条約の推進国が提案した同条約の批准を促す決議案も、採択された。核軍縮に消極的なトランプ政権と非核保有国の溝は深まり、唯一の被爆国として両者の「橋渡し」を目指す日本の前途は険しい。

 「今の安全保障環境を反映していない」。ウッド米軍縮大使は、日本の決議に「時代遅れの文言」が含まれているため賛成しないと訴えた。

 核兵器保有国に核軍縮への取り組みを義務付けた核拡散防止条約(NPT)第6条や、過去のNPT再検討会議での核軍縮に向けた合意事項への言及を批判したとみられる。ウッド氏の主張は、近年悪化した安全保障環境が改善しなければ、核軍縮への着手は難しいとの趣旨だ。(共同)