Friday, November 02, 2018 9:53 AM

日本国民は安田さん支えて 「生き地獄」とカナダ男性

 シリアで拘束されていたジャーナリスト安田純平さん(44)と同じ施設に拘束されていたとされるカナダ人男性が1日、共同通信の電話取材に応じ、拘束中は拷問を受け「生き地獄そのものだった」と振り返った。日本でくすぶる「自己責任論」については「安田さんがそしりを受けるいわれはない。日本国民や記者仲間は彼を支えてあげてほしい」と述べた。

 取材に応じたのはカナダ・オンタリオ州の人道活動家ショーン・ムーアさん(48)。シリアで今年初めに拘束され、約1カ月後に解放された。拘束グループは解放の際に自らを過激派「ヌスラ戦線」が設立した「シリア解放機構」と名乗ったという。

 ムーアさんは幅が1〜1・5メートルしかない独房に入れられ、トイレがなく満足に寝ることもできず、腐った食事を食べざるを得なかったと述懐。拳やへらのようなもので殴られ、地獄のような日々が続いたという。(共同)