Friday, November 02, 2018 9:54 AM

日立化成、新たな不正 国内全事業所で

 日立製作所グループの中核企業である日立化成は2日、ディスプレー材料や自動車部品などで新たな検査不正があったと発表した。国内の全7事業所で不正をしていた。対象製品は既に公表していた半導体部品や鉛電池を含め30品目に及び、納入した顧客は約2400社に拡大する。納入先については明らかにしていない。

 経団連の中西宏明会長は日立製作所の会長で、企業統治力が問われる。KYBの免震・制振装置や淀川製鋼所の設備部品でも検査不正が見つかる中で、日本の製造業の信頼回復も求められる。

 日立化成の丸山寿社長は東京都内で記者会見し「関係各方面にご迷惑をお掛けし、深くおわび申し上げる」と謝罪した。経営責任については「調査の最終報告を見た上で責任の取り方を考える」と述べ、辞任も選択肢にあることを示した。(共同)