Friday, November 02, 2018 9:55 AM

トランプ氏再選引き金にも 米中間選挙でムーア監督

 トランプ大統領批判の急先鋒である映画監督のマイケル・ムーア氏は1日、共同通信などのインタビューに応じ、6日の中間選挙で野党民主党が勝利できなければ2020年の次期大統領選でトランプ氏再選の引き金になるとの危機感を表明した。

 日本で2日公開の映画「華氏119」でトランプ政権下の米社会をヒトラー時代のドイツと対比したムーア氏は、人種差別的言動が目立ち、国際的合意を次々と無視するトランプ氏を「米国民がつくり上げたもの」と指摘。「本当のモンスターはトランプではなく(投票した)われわれ米国民だ」と述べた。

 ナチス・ドイツの道を米国が歩んでいるのかどうかについて「現在は21世紀型のファシズム」とし、ドイツや日本で20世紀に起きたような銃弾によるファシズムとは異なり、テレビや笑顔によって異常なものを普通のものに思い込ませる「友好的ファシズム」が行われていると説明した。(共同)