Tuesday, November 06, 2018 9:40 AM

地銀やバス、統合柔軟に 例外ルール、独禁法改正も

 政府は6日の未来投資会議で、地方銀行や地域のバス事業者の経営統合を柔軟に認める方針を打ち出した。独占禁止法に基づく統合審査で2業種に例外的なルールを整備し、一つの県域で市場シェア(占有率)が高くなるかだけにこだわらず、地域活性化に役立つかを加味して判断する方向。人口減少に直面する地方部では地銀とバスの収益悪化が目立っており、合併などの再編による経営安定を後押しする狙い。

 審査を担う公正取引委員会に、地銀とバスの専門部署を設けることも検討。同法改正を視野に入れ議論し、来夏にまとめる工程表で実施時期や手法を示す。安倍晋三首相は、地域でのサービス継続を前提とした統合を対象にルールを作るよう指示し「インフラ維持と競争政策上の弊害防止をバランス良く勘案することが重要だ」と述べた。

 政府は具体名を示さなかったが、2業種以外で影響が大きい地域企業の扱いも論点としている。(共同)