Wednesday, November 07, 2018 10:20 AM

中国、ネット管理普及狙う ITで米に対抗

 中国政府が毎年主催する「世界インターネット大会」が7日、浙江省烏鎮で開幕した。社会の安定を理由にネット上の検閲や管理の強化を正当化する習近平指導部は、IT技術の高さをアピールして「中国モデル」を世界で普及させる姿勢を鮮明にした。

 中国が開発する人工知能(AI)やビッグデータといった先端技術を発展途上国に広め、IT分野で米国に対抗したい考えだ。

 大会の開幕式で黄坤明・共産党中央宣伝部長が習国家主席の祝辞を紹介。習氏は「各国ともにネット空間の管理強化というニーズは共通している」と主張した。途上国を念頭に「ネット空間の運命共同体」構築を呼び掛け、中国主導で管理の制度設計を進めたい意向を示した。(共同)