Wednesday, November 07, 2018 10:21 AM

韓国首相「深い憂慮」表明 徴用工訴訟巡り、日本批判

 韓国最高裁が新日鉄住金に賠償を命じた元徴用工訴訟を巡り、韓国の李洛淵首相は7日「日本の指導者たちが過激な発言を続けていることに深い憂慮を表明する」と批判するコメントを発表した。韓国で日本への反発が続く中、韓国政府で中心となって判決を受けた対応策をまとめている李氏が直接立場を表明したことで、日本批判のレベルが一段上がった形となった。

 李氏は日本側の「賢明な対処を要望する」としたほか、「韓国政府は韓日関係が未来志向的に発展することを望んでいる」とも言及し、問題をこれ以上悪化させたくない考えもにじませた。

 李氏は、日本側の発言は「妥当でもないし、賢明でもない」と述べ、日本側が外交紛争に持ち込もうとしていると批判した。文在寅大統領は10月30日の判決以降、公の場でこの問題について発言しておらず、李氏に一任した形となっている。(共同)