Wednesday, November 07, 2018 10:22 AM

合格対象で入学不許可も 東京医大、101人に判定

 東京医科大は7日、東京都内で記者会見を開き、昨年と今年の医学部医学科の不正入試で、本来なら合格ラインを上回っていたのに得点操作の影響で不合格となった受験生が女子67人を含む計101人に上り、全員を追加合格の判定対象とすると発表した。希望すれば成績順に来春の入学を認めるが、募集人員などとの関係で入学を許可しない人が出る可能性があるとしている。

 医学部入試を巡っては文部科学省の緊急調査で、他にも複数の大学で不正の疑いが浮上。受験生の救済を巡り東京医大が示した対応は、他大学にも影響を与える可能性がありそうだ。

 不正入試問題が絡んだ汚職事件で、前理事長と前学長が辞職したことにより、10月に就任した林由起子学長が初めて記者会見に臨み「当時の受験生、関係者の皆さまに深くおわび申し上げる」と謝罪。追加合格の判定対象者が101人に上ることには「あまりにも人数が多くて、がくぜんとしている」と述べた。(共同)