Wednesday, November 07, 2018 10:23 AM

トランプ共和、下院敗北 民主奪還、上院とねじれ

 米中間選挙は6日投開票され、トランプ大統領と対立する野党民主党が下院で8年ぶりに多数派を奪還した。上院は共和党が多数派を維持した。米メディアが伝えた。上下両院の支配党が異なる「ねじれ議会」で対立が一層深まるのは必至。政権の公約停滞は避けられず「米国第一」を掲げるトランプ氏には打撃だ。国民は政権に厳しい審判を下した。民主党は議会の権限を武器にロシア疑惑を議会で追及し、大統領弾劾を巡る議論が高まる可能性がある。

 民主党の下院選勝利は、政権に対する国民の反感の高まりが要因。政権の強硬な政策に反発する若者や女性を取り込む戦略が奏功した。2020年の次期大統領選で再選を目指すトランプ氏には不安材料となった。

 共和党は予算編成の主導権を失い、トランプ氏が掲げるメキシコ国境の壁建設や追加減税など法整備や予算措置を必要とする政策は頓挫する公算が大きい。民主党はロシア疑惑の追及に加え、下院の権限でトランプ氏が拒否する納税申告書の公開を求めるなど政権への調査を検討している。(共同)