Thursday, November 08, 2018 10:11 AM

トランプ氏、人事強行 「忠誠」求め独断専行

 トランプ大統領は中間選挙から一夜明けた7日、セッションズ司法長官の解任に踏み切った。選挙への悪影響を避けようと控えてきた人事刷新を強行し、「忠誠心」を求める独断専行をさらに加速させるのは必至。移民や通商担当の閣僚に強硬派を起用する案が浮上するほか、マティス国防長官の辞任説も根強く、米国の単独行動主義に拍車が掛かる懸念がある。8年ぶりに下院を奪還した野党民主党との対立も激化しそうだ。

 トランプ氏は7日の記者会見で「大半の閣僚には満足している」としながらも、新たな人事を検討していると説明。「中間選挙前は触りたくなかったが、選挙後の人事刷新はよくあることだ」と強調してみせた。会見直後にツイッターでセッションズ氏の解任を明かし、米政界を驚かせた。

 米政治専門サイト「ポリティコ」は7日、マティス氏の処遇が最大の焦点だと伝えた。伝統的な同盟国を重視し、暴走しがちなトランプ氏の歯止め役だったマティス氏の進退は日本政府の関心も高い。トランプ氏はマティス氏を「民主党員のようだ」と批判したこともあり、年内辞任の観測が強まっている。(共同)