Thursday, November 08, 2018 10:14 AM

米朝協議、北朝鮮が延期 トランプ氏不在も理由か

 ニューヨークで8日に予定されていた米国と北朝鮮の高官協議が延期されたことについて、韓国の康京和外相は同日の国会で、北朝鮮側が直前になって米側に「互いに日程が立て込んでいるので延期しよう」と申し入れたことを明らかにした。米政府から説明を受けたという。

 外交筋の間では、検証可能な非核化まで制裁を維持するとの米側の方針を突き崩す勝算がないとみて、北朝鮮側が先延ばしを最終決断したとする見方が多い。ワシントン・ポストは7日、北朝鮮側がトランプ大統領と会談できないと知ってキャンセルした可能性があると伝えた。

 トランプ氏は7日、ホワイトハウスでの記者会見で、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長との再会談時期について「来年早々になるだろう」との見通しを示した上で、米国が目指す完全非核化を「全く急いでいない」と強調。「喜んで制裁を解除したいが、そのためには北朝鮮が(米国の求めに)応じなければならない」と述べた。(共同)