Friday, November 09, 2018 9:11 AM

ロシアでアフガン和平会合 政府窓口、タリバン参加

 ロシア政府主催のアフガニスタン和平に関する国際会合が9日、モスクワで開催された。アフガン政府の和平交渉窓口「高等和平評議会」と反政府武装勢力タリバンの政治部門代表らが参加した。2001年に政権を失ったタリバンが公の場で発言するのは異例で、15年7月を最後に途絶えているアフガン政府とタリバンの直接交渉再開につながるかが焦点となる。

 ロシア外務省によると、会合冒頭でラブロフ外相が演説。会合にはロシアが招待した中国、インド、イラン、パキスタン、中央アジア5カ国の代表も参加し、米国は在ロシア米国大使館の代表がオブザーバー参加する予定。会合後に合意文書の調印などは予定されていない。

 アフガン政府は同評議会を政府とタリバンの交渉を仲介する独立組織としている。アフガン外務省報道官は会合に先立ち、同評議会は「政府の代表ではない」と強調しつつ「アフガン政府とタリバンの直接交渉につながることを期待している」と述べた。(共同)