Monday, November 12, 2018 9:10 AM

外国人受け入れ本格論戦へ 衆院、きょう審議入り

 外国人労働者の受け入れを拡大する入管難民法などの改正案は13日午後、衆院本会議で審議入りする。趣旨説明と安倍晋三首相らに対する質疑を実施し、本格的な論戦が始まる。政府は12月10日の会期末までに成立させ、来年4月1日の制度導入を目指すが、詳細な内容は先送りで、野党は反発。「安易に成立させれば、将来に禍根を残す」と徹底抗戦の構えだ。

 改正案は人手不足に対処するため、新たな在留資格を設け、幅広い業種で外国人を受け入れる内容で、高度な専門人材に限っていた従来政策の大転換だ。安倍首相は12日の政府与党連絡会議で「丁寧な説明を尽くし、成立を期す」と強調した。

 改正案は与党の異論を受け、見直し条項を追加して国会に提出。既に衆参両院の予算委員会で議論が始まっているが、野党の反発は強まっている。最大の要因は、制度の根幹である受け入れ対象業種や規模が示されていない点だ。(共同)