Monday, November 12, 2018 9:14 AM

米副大統領との接触注目 中国首相、シンガポールに

 中国の李克強首相は12日、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議に出席するためシンガポールを訪問した。10月の演説で中国を全面的に非難したペンス米副大統領も13日にシンガポール入りし、中国を念頭に置いたアジア政策をASEAN各国に説明する予定で、李・ペンス両氏の言動や接触が注目される。

 中国側はペンス氏をトランプ米政権の対中強硬派の主要人物とみて強く警戒。李氏はASEAN側に東アジア地域包括的経済連携(RCEP)などを通じた経済協力促進を働き掛け、取り込みを図るとみられる。

 14日の中国とASEANの首脳会議では、南シナ海問題で紛争回避の「行動規範」策定を協議。中国は、米国の南シナ海海域での軍事、経済面での影響力低下を狙い、議論を主導したい考え。(共同)