Monday, November 12, 2018 9:15 AM

過剰生産への危機感強まる 減産継続、調整難航も

 石油輸出国機構(OPEC)に加盟するサウジアラビアなどの産油国には、世界経済の減速などを背景に、需要が減って過剰生産に陥ることへの危機感が強まっている。多くの国は2019年も減産を継続して原油価格を下支えしたい考えだ。OPEC非加盟国も参加して11日開かれた協調減産の状況を確認する会合で明らかになった。

 一方で増産を望む産油国もあるとみられ、調整が難航する可能性もある。

 「市場の安定を保つ旅を続ける必要がある」。サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は11日の会合後の記者会見で、需給バランス維持の重要性を強調した。このところ下落傾向にある原油価格に歯止めをかけたいのが本音だ。(共同)