Monday, November 12, 2018 9:15 AM

再選阻止へ、早くも攻勢 下院奪還の民主、失政追及

 米中間選挙で下院を奪還した民主党がトランプ大統領への攻勢を強めている。党幹部らは11日、ロシア疑惑調査の手を一層強めるほか、権力乱用や言論抑圧などの「失政」を厳しく追及する方針を表明。2020年大統領選でのトランプ氏再選阻止に向け、来年1月開始の新議会を前に対立激化が早くも顕在化している。

 新議会では、下院の各委員長を民主党議員が占め、議事の主導権を握る。民主党はトランプ氏が新たに任命したウィテカー司法長官代行をロシア疑惑捜査に関与させないようけん制。モラー特別検察官の解任や捜査介入懸念を巡り、トランプ氏への攻撃を続ける方針だ。

 下院司法委員長に就任する見通しのナドラー議員は11日、委員会にウィテカー氏を召喚して圧力をかける意向を表明。下院監視・政府改革委員長に就任するとみられるカミングス議員も、政権による介入を調査する意欲を示した。(共同)