Tuesday, November 13, 2018 9:58 AM

「証拠ない中傷」に苦言 フロリダ再集計で判事説諭

 米中間選挙のフロリダ州上院選と知事選の再集計を巡り、共和、民主両党の候補による訴訟合戦となっている。同州の裁判所の判事は12日、うち一つの訴訟の法廷で、全米の注目が集まっており、証拠なしに相手を中傷するのは控えてほしいと苦言を呈した。

 報道によると、この訴訟は、上院選で民主党の現職ネルソン議員に僅差でリードしている共和党のスコット知事側が、南部ブロワード郡の集計機器と票について、再集計作業をしていない間は隔離保管することを要求する内容。同郡は民主党が強く、郡選管責任者も民主党員。スコット氏側は「疑わしい違法な集計作業をしている」と主張しているが、選管側は「予想外に投票率が高く、多くの州憲法修正が同時実施されたため」と反論している。

 緊急に開かれた弁論で、チューター判事は「注目を集めている裁判だ」とし「双方の弁護士の主張が米全土に即座に伝わる。私たちは発言に気を付けないといけない」と指摘した。(共同)