Tuesday, November 13, 2018 10:00 AM

25%削減の戦略案了承 使い捨てプラ対策

 中央環境審議会は13日、プラスチックごみ削減対策に関する小委員会で、小売店などへのレジ袋有料化の義務付けと、ペットボトルや食品容器といった使い捨てプラスチック排出量の2030年までの25%削減を盛り込んだ環境省の「プラスチック資源循環戦略」案を了承した。排出削減の比較対象となる基準年は、産業界の異論などに配慮して明示しなかった。

 パブリックコメント(意見公募)を経て、来年3月までに正式決定。6月に大阪で開催する20カ国・地域(G20)首脳会合で政府方針として表明し、新たな国際合意の形成を目指す。

 植物などを原料とするバイオ素材は、国内での利用を13年度の7万トンから30年までに200万トンへ拡大。海洋への流入による環境汚染を防ぐため、途上国のプラごみ対策支援も盛り込んだ。レジ袋有料化で中小・零細業者の扱いは今後調整するが、コンビニは義務化の対象となる見通しだ。(共同)