Tuesday, November 13, 2018 10:02 AM

米商務省が車関税勧告案 日欧の「時間稼ぎ」けん制

 米商務省は、輸入車への追加関税に関する勧告案をホワイトハウスに提出した。米メディアが12日伝えた。これを受けてトランプ大統領は13日に通商に関連する閣僚らを集め、日本や欧州連合(EU)などの輸入車に対する追加関税について協議する。勧告案の内容は明らかになっていない。

 貿易赤字削減に向けた目に見える成果を得たいトランプ政権は追加関税を切り札に、日本やEUから譲歩を引き出す戦略。来年始まる新たな通商交渉で日欧が「時間稼ぎ」をするのをけん制する思惑もうかがえる。

 日本とEUは、米国が交渉中は追加関税を発動しないことと引き換えに、本格的な通商交渉入りをやむなく受け入れた経緯があり、車関税に向けた米国の動きに神経をとがらせている。(共同)