Tuesday, November 13, 2018 10:02 AM
日米、北朝鮮非核化へ連携 インド太平洋に8兆円
安倍晋三首相は13日、ペンス米副大統領と官邸で会談し、朝鮮半島の非核化に向け、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議の履行が必要との認識で一致した。ペンス氏は会談後の共同記者発表で、最大600億ドル(約6兆8000億円)の融資枠を使い、インド太平洋諸国にインフラ支援をすると正式表明。日本の融資枠も100億ドルと言及し、日米の支援額は計700億ドル(約8兆円)になるとの考えを示した。
双方はさまざまな課題を巡り緊密な連携をアピールした形だ。
会談後、首相は共同記者発表に臨み「副大統領と綿密な政策の擦り合わせができたのは、日米同盟の強固な絆を示すものだ」と強調した。ペンス氏は日本の北朝鮮の「瀬取り」対応を評価し、北朝鮮の完全な非核化を実現するまで制裁を維持すると明言した。今月末にアルゼンチンで始まる20カ国・地域(G20)首脳会合でトランプ大統領が首相と会うことを楽しみにしているとのメッセージも明らかにした。
会談では、日本人拉致問題の早期解決への協力を確認。瀬取り対策の強化でも合意した。日米が目指す「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力でも一致。海洋進出を図る中国をにらみ、安全保障分野でオーストラリアやインドと緊密に連携する方針を打ち出した。同時に、日米は中国と建設的な対話に向けて協力していくことを申し合わせた。(共同)