Wednesday, November 14, 2018 9:52 AM

RCEP、年内の妥結断念 「19年目指す」と首脳声明

 日中韓や東南アジア諸国連合(ASEAN)など16カ国は14日、シンガポールで東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の首脳会合を開き、目標だった年内の実質妥結を断念した。関税分野などで溝が埋まらなかったため。会合で交渉の継続を確認した上で、公表した共同声明では「2019年に妥結する決意」と明記した。

 声明では18年の交渉が「実質的に進展した」と妥結への最終段階にあると指摘。難航していた関税削減を含む市場アクセス交渉については「手の届くところまで来ている」と進展を強調した。

 ただ、残された隔たりを解消する必要があるとして、貿易自由化の程度など参加国の間で事情が異なることに対しての「特別な配慮」を今後、検討するとした。(共同)